ボストンに留学していたとき、語学学校のアクティビティの一つとしてハーバード大学のキャンパスツアーに参加しました。アメリカ最古の大学であり、世界的にも有名な名門校を実際に訪れる体験は、とても刺激的で忘れられない思い出になっています。
当日は、語学学校の友人たちと一緒に地下鉄のレッドラインに乗り、ハーバード駅で下車しました。駅を出た瞬間から、周囲は大学らしい落ち着いた雰囲気に包まれており、赤レンガの建物や広い芝生が目に飛び込んできます。初めての光景に、まるで映画のワンシーンに入り込んだような気分でした。
ツアーは現役のハーバードの学生が案内役を務めてくれました。彼らはジョークを交えながら、大学の歴史や建物の特徴をわかりやすく説明してくれます。中でも印象に残っているのは「ハーバード・ヤード」と呼ばれる中庭です。広大な敷地には歴史ある建物が並び、多くの学生がリラックスして過ごしていました。その自由で開放的な雰囲気は、日本の大学キャンパスとは大きく違い、文化の差を実感する瞬間でもありました。
また、観光客に人気の「ジョン・ハーバード像」にも立ち寄りました。この銅像は「ハーバード大学の象徴」ともいえる存在ですが、学生ガイドから「実際にはジョン・ハーバード本人の顔ではない」という裏話を聞き、みんなで笑い合ったのを覚えています。さらに像の足に触れると幸運が訪れるというジンクスがあり、私も記念に手を置いて写真を撮りました。
ツアーを通じて感じたのは、ハーバード大学が単なる有名大学ではなく、長い歴史の中で積み重ねてきた伝統と知の象徴であるということです。キャンパスを歩くだけでも、学問に対する尊敬や誇りのようなものを強く感じました。そして、現地の学生たちが自然体で勉強や生活を楽しんでいる姿を見て、「留学とは学ぶだけでなく、その土地の文化や空気に触れることも大切なんだ」と実感しました。
語学学校のアクティビティは、教室の授業では得られない体験を与えてくれる大きなチャンスです。今回のハーバード大学ツアーも、英語を使って友人やガイドと交流する場になり、普段の授業とは違う実践的な学びがありました。ツアー後には色々な国の留学生やトビタテ留学でボストンに来た高校生カフェで友人と感想を話し合い、その会話すらも自然に英語でできていたことに気づき、自分の成長を感じた瞬間でもあります。
振り返ると、このような課外活動に積極的に参加することこそ、留学生活を豊かにする秘訣だと思います。もしこれからボストンに留学する機会がある人には、ぜひハーバード大学のツアーに参加してみてほしいです。世界最高峰の学びの場を肌で感じる体験は、きっと忘れられない留学の思い出になるはずです。